気になる発音のミス ★単語のストレス(アクセント)位置に要注意!
英検3級と準2級の面越試験の音読で、多く見られるミスをあげて、長年の指導経験からアドバイスをします。今回のテーマは、「単語のストレスの位置を正しくする」です。
??ストレスというと
ストレスというと、一般的には日本語では「(精神的・感情的な)緊張や圧迫、圧力」という意味が先に連想されますが、音声学的には、「矯正、語勢」、つまり日本人にはアクセントととして馴染んでいる語の意味になります。
しかし、アクセントという語は、英語では「言葉の訛り」という意味になるので、このブログでは、音声学の用語のストレスという語を使って進めて行きます。
??カタカナ英語が影響する
カタカナ英語の発音の影響は、母語干渉の一つです。この場合、身についた日本語が、英語学習の際に干渉して間違った発音をしてしますということです。
実は、stress という語自体の発音も、日本語のストレスという発音が影響して、カタカナ表記の2つ目のトに強勢が置かれがちです。しかし、英語 stress /stres/ は子音の /t/ には強勢がなく、また母音がないので、トが強くなることはあり得ないのです。
このことを理解するには、日本語とは大きく異なる英語の子音をきちんと発音しなければ、理解し難いかもしれません。
??ストレスミスが最も多い単語5つは
さてここで、ストレスの位置が最も間違われて発音されている単語を5つあげます。
先に間違ったストレスの位置をグリーンで、次に正しいストレスの位置をブルーで示したものです。
1 event ー event
2 guitar ー guitar
3 musician ー musician
4 hotel ー hotel
5 volunteer ー volunteer
??さらにストレスミスが多い単語10は
1 program ー program
2 plastic ー plastic
3 studio ー studio
4 product ー product
5 Olympic ー Olympic
6 comfortable ー comfortable
7 supermartket ー supermartket
8 chopstics ー chopstics
9 elevator ー elevator
10 escalator ー escalator
?? まとめ
上の最もストレスミスが多い語では、名詞のストレスの位置が前から2つ目、または3つ目の母音にある名詞の語です。それに対して、さらにストレスミスが多い語10では、Olympic 以外の語の全てに、一番前の母音にストレスがある語です。
普段から、英語を学習する際には、ストレスの位置を確認しながら、正しく自然な英語を身につけて行くことが大切です。
そのためには、発音記号のストレス位置を確認したり、電子辞書の音声を参考にしたり、正しい英語をたくさん聞いて意識して発音学習をすると良いでしょう。