英語教師「よく見て! can でなく、can’t ですよ!」
これは、生徒さんからの報告で、実際に学校あった話です。
中1生 K君のお悩み相談
僕は前田先生から正しい発音を学んで、英語学習を進めています。
その前に習った英語塾では、発音のことは何も言われていなくて、みんなカタカナのように発音していました。
前田先生から発音記号の読み方や、日本語にはない f, v, r, l, th などや5つある「ア」の発音の仕方など習って、英語らしく発音できるようになりました。
英語の文では読まない音やつながる音があって、教科書についているQR の音源と同じように読めるようになってきて、嬉しく思っていました。
イントネーションにも慣れてきて、教科書の音源と同じ様に発音できて、英語が楽しくなってきました。
この間、学校で英語の時間に音読のテストがあり、僕が学校の先生の前で教科書を読みました。
” I can’t read kanji.” や、” I can’t play tennis well.” などの文を読んだ時、先生から注意されました。
英語の先生
「K君、よく見て! can ではなくて、can’t ですよ!
can’t の / t / が聞こえませんよ。」
僕は、先生に言えませんでしたが、本当は言いたかったんです。
「先生、QR の音源でも、外国人は can’t の / t / は読んでいませんよ!」と。
自分が間違って読んだと誤解されるのは、嫌ですがどうしたら、良いでしょうか?
前田先生からのお話
K君が英語らしく発音しているのに、英語の先生にそう言われたとは、K君には大変に気の毒な話です。
学校の先生は音源を聞いていないのでしょうか?
英語らしい発音を知らないのですね。困ったことです。
実際、先生によって英語発音力が違うのは仕方がないことですが、私個人的には、本来、先生は指導者になるための発音研修や試験などが必要だと思いますよ。
アメリカ英語の自然な発音では、can’t の / t / は言わないことの方が多いのです。語尾 (単語の最後) の / t / は発音しない傾向があることは、アメリカ英語の特徴の一つです。
また、can’t の / t / は言わなくても、文のイントネーションとステレス(強く読む)語の位置が異なるので、きちんと区別がつくのです。
今度、同じ様に先生に発音で注意をされたら、こんな風に言ってみてはどうでしょうか。
「先生、僕は、教科書の音源を聞いて、同じ様に発音する練習しました。」と。
※ 前月のブログには、同じ問題が音源付で載せています。
宜しければ、→ こちら